住所の表し方について語ってみる ③市町村合併の歴史-2
続きです。 昭和の大合併は、地方自治体の財政強化を主目的として政府主導で進められました。
当時の(=明治行政村)の財政は赤字で、効率化・健全化が求められていたこともあります。
この昭和の大合併により、1961年には市町村の数が従来の約3分の1である3,472市町村 にまで統合が進みました。
本社所在地の例でいうと、 増田町+閖上町+下増田村+館腰村+愛島村+高舘村=名取町、
のち名取市 名取町の由来は郡名(名取郡)から。
従来の明治行政村の大字はどうなったかというと、
①そのまま大字として継続 (例:玉浦村下野郷→岩沼町下野郷、のち岩沼市)
②明治行政村の名称を何らかの形で残す(例:高舘村熊野堂→名取町高舘熊野堂、のち名取市)
③今までの大字を統合し、明治行政村の地名を大字にする ・・などがあります。
時を経て、 平成の大合併は、地方分権の推進を目的として、地方自治体の自主的な合併を促し、様々なインセンティブを つけ進められました。 これにより、市町村は全国で1718まで統合されています。
この時、合併後の新市町村名に従来の市町村名を用いない、という制約を課したものも多数見られ、 結果として広大な面積の自治体があったり、イメージ重視の地名を用いた市町村名もあったりします。
(広大な面積例:岐阜県高山市=東京都とほぼ同じ面積 人口は約8万人)
(イメージ重視:群馬県みどり市、栃木県さくら市、北海道北斗市など)
(広域地域地名:岩手県奥州市、茨城県常総市など)
余談ですが、山梨県には甲府市、山梨市、甲州市、甲斐市があります。 頭の中に地図が描きづらいです。
これにより、地名の整理が行われたり、従来の自治体を従来の大字の前につけるといったことが行われています。
例えば、鹿児島県の地名で 鹿児島県志布志市志布志町志布志というのがあります。 市役所が半分ネタにして看板を作っていたりもします。 これ、志布志市→平成の大合併、志布志町→昭和の大合併、志布志→藩政村(=大字)の地名 なんですね。
次は大字について深堀りします。 続きます(飽きてきているかもしれませんが)。



